メールマガジン掲載事例(2015年1月号)

●相談内容

 50代の一人娘からの相談です。
 母は早くに離婚し、女手一つで私を育ててくれました。私が結婚して母は一人暮らしになり、何とか一人で生活出来ていましたが、近所の人とトラブルを起こすようになり、病院で調べてもらったところ認知症であると判明。近所に迷惑を掛けるので施設入所をと思い、あちらこちらの特別養護老人ホームに問い合わせをして、20カ所目でやっと入所が決まりホッとした矢先に、母が末期がんに侵されていることがわかり、施設と相談をしたが、施設側は「当施設は看取りはできないので、終末期に入院できるところを探しておいてください」と言われています。施設で最期を迎えることはできないのでしょうか?



●回答

 全ての特別養護老人ホームが看取りを行っているわけではなく、今回の施設のようなところもありますので、入所する時に、確認をすることが必要です。今回の相談者は、特別養護老人ホームを探すことに疲れ果ててしまい、今さら、病院を探すことなど出来ないと言っておられました。
 すぐにお母さんの容体が悪くなる状況ではないようですので、体力と気力が回復したら、入院できるところを探しておく必要があると思います。将来的には看取りができる施設の数は増えていくと思いますが、現状はまだ、少ないようです。



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