ご本人の希望をお聞きすると、出来るだけ長く、自宅に住み続けたいとのこと。しかしながら、寝たきりになったり認知症を発症してご近所に迷惑がかかるような状況になった場合には、あらかじめ選んでおいた有料老人ホームへ入居したいと思っておられ、ある程度の必要経費も準備出来ているようでした。
その他にも、既往歴やかかりつけ医の情報など娘さんに伝えておかなければならない情報はたくさんあります。現時点での情報を伝えておいても、時間が経つと内容が変わるものもありますので、ぜひ、エンディングノートを書くことをお勧めし、情報が変わった時には、こまめに書き換えておくことを伝えました。そして最後に、「娘さんには、私に何か起こった時には保管してあるエンディングノートを見て欲しい と伝えてくださいね」と助言させていただきました。
同伴の娘さんは、初めて、お母さんの思いをお聞きになったようで、少し動揺されてはいましたが、娘に迷惑をかけたくないとの気持ちは充分伝わったのではないでしょうか。
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