メールマガジン掲載事例(2016年3月号)

●相談内容

 70代の男性からの電話相談。
 認知症の妻を自宅で介護をしている。慣れない家事をなんとかこなしているが、妻の幻覚がひどくて頻繁に訳のわからない話しを聞かされると、こっちまで精神的におかしくなってしまって心療内科で治療を受けるようになった。
 今、妻は脳梗塞の治療の為に入院しているが、近々家に戻ってくることを想像すると、不安でたまらない。妻は透析を週3回受けているので、預かってもらえるような施設はないと聞く。どうしたらいいか?もう、やっていけない。



●回答

 奥様はデイサービスやデイケアに行くことに抵抗を示しておられ、ご主人がゆっくり出来るのは透析の時間だけだったようですが、今回の入院をきっかけに妻と離れて少し休める時間が欲しいと思われたようです。
 実は、京都市内に1か所だけ老人保健施設で透析患者を主に受け入れているところがあり、この情報を伝えると「このような施設がある事を誰も教えてくれなかった。介護に疲れた時に助けてくれるところがあると分かっただけれも、安心して介護を続けていける。助かりました」と明るい声で電話を切られました。
 今回のケースのように、情報を沢山持っていれば、困難な状況になっても「あのサービスを利用したらなんとかなる」と考える事ができます。イライラすることもないでしょう。介護は情報戦。
アンテナを張って常から色々な情報を得るように心掛けましょう。



閉じる